5・6・7日、2泊3日で長野へ行ってきました。
ここ何年か、この時期に駒ヶ根へクラフトフェアーを見にいきます。
仕事と遊びとまぜこぜの小さな旅です。
今回はせっかくだからということで、善光寺と駒ヶ岳の千畳敷カエルへ行きました。

本堂は築300年、屋根の桧皮葺きは40~50年毎に葺き替える必要が
あるとのことです。
材料を集めるのに20年くらいはかかるんですって!
京都の清水もそうですが、瓦ではこの一体的なボリューム感は出せないですね。
山門の方は板葺きで、サワラが使われているそうです。
先端部分を最後に整えるのですが、そこが大工の腕の見せ所とのこと。
木口ですからね、道具は何を使うのでしょうか。
「日本はやっぱり木の文化だな!」を実感する建築です。
特に縁側先端部分は長年風雨にさらされて、収縮し、ひびが入り、木目が洗い
出され様々な色を帯びて、木の造形美を感じさせます。
雨にやられて至るところが修理されています、縁の下をのぞいてきました。

ちょっと驚いたのが、何本かの柱がねじれて沓石の上で大きく角度を変えている
こと、上は組まれて動きようがないですから、下で動かせるのですね。
内部ではこのねじれが複雑に絡み合って、強度を増しているのです。

山門の「阿吽の像」は大変な迫力!
金網がじゃまで上部がよく見れないのが残念ですが、血管を浮きだたせた足元
の表現のすごさ、まさに今にも動き出しそうです。

参道や平行する裏通りには宿房のような建物が連なっていて、
何かの会場になったり、参拝者の宿になったりしているようです。
通りに面しているところは構成的に多くが共通しているようで統一感があり、
それぞれの建物の個性や特徴が通りの表情を豊かにしています。
門の先にある玄関までの空間に目をやりながら、楽しく歩けます。
山門に至る通りは土産物屋の賑わいがあり、山門以降の宗教的空間と対比的
ですが、この通りは静かで知的な、文化的な雰囲気があり、そのゾーニングが
良いバランスをなしていて、全体が魅力的な集積となっていると感じました。

今はレストランだけになってしましたホテル フジヤ、大正15年に完成した
とのことです。
実に味わい深い建築、投入されたエネルギーの量が半端じゃないですね。

参道に並ぶ店はそれぞれ和を基調にしたデザインで、石畳や並木・植栽と共に
なかなかのレベル、天気も良く気持ちよく歩くことが出来ました。
