リホームの相談でNさん宅を訪問。
二条城をモデルにしたような入母屋造の農家で、
この地域に同じ造りの何軒かで集落をなしている。
母屋があり倉があり農作業用の建物、だいたい4・5軒から成っているようだ。
それに手入れの行き届いた庭がある。
立派な建築、かなり豊かな地域に違いない。
細い道がこの地域で行き止りになっている。
Nさんはここを桃源郷と例えた。区画整理で広い通りが近くまで出来そのうえすぐのところに筑波エクスプレスの新駅。
最新の電車まどから緑のなかに見え隠れする大小の屋根屋根が見えるはずだ。
玄関の左手に座敷群。
8帖間が通しで3室(東側)。
表座敷と呼ばれ、主に冠婚葬祭等を想定した場である。
通りからのアプローチに面している。
床の間や押し入れ仏壇のスペースが奥行き半間、3室分通しであり、反対側に裏座敷きが3室(西側)。
6帖が2間、8帖が1間、押入が付いていて各部屋を仕切っていて個室の形をなしている。
計6部屋ある部屋の周りに廊下・広縁が回廊をなしている。
その回廊に茶の間台所水周り等の生活空間が付いている。
一番の場所を座敷とし残った北側や西側を生活の場としている。
表と裏を仕切る中心部の床の間、押し入れ、仏壇が東西の風の道を遮断している。
Nさんの思いはこの暑く寒く住み心地の良くない農家を何とかしたいと言うことだ。
文化とも言える農家建築の全体性は残し中身をそっくりリフォームする、そんなことを構想している。
何百年という長い歴史のなかで創られて来た文化、技術としての建築。
敬意を表したい。
これからの時代こうした建築を創ることには意味があるとは思えないが、中身を変えて受け継ぐことの意味は大きいと思う。




